芹澤孝悦

PLANTIO,INC  
共同創業者/CEO

大学卒業後ITのベンチャー企業へ。エンターテインメント系コンテンツのプロデューサーを経て、日本で初めて“プランター”という和製英語を発案・製品を開発し、世に広めた家業であるセロン工業へ。

男性から女性に花を贈るフラワーバレンタインプロジェクトの立ち上げや、2012年には業界最大の国際園芸博覧会フロリアードの日本国政府スタッフとして参画。

60年前に開発された元祖“プランター”をその当時の熱い開発マインドと共に今の時代にあった形で再定義し、次世代の新しい”人と植物との関りかた”を模索する三代目。好きな野菜はメロン。

WEB:PLANTIO,INC

※2020年5月4日開催

Studyみんなで野菜を育てる豊かな社会へ 〜PLANTIOの描くアフターコロナの世界〜

Comment- 勉強会を終えて -

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、私たちの活動も見直さざるを得なくなった。

STAY HOMEの時間が長くなり、今までできていなかった部屋の掃除をしたり、料理をする時間が長くなった。そして、我が家は「家庭菜園」を始めた。

こんな状況下だからこそ、自分で食べるものを育てることについて改めて考えたいと思い、芹澤さんをゲストにお迎えした。

芹澤さんのお話を伺って、テクノロジーによる新しいコミュニティの在り方、中央集権ではなく、自立分散型のこれから世界が頭の中でイメージできた。

今後「食と農」の主権は、市民に戻ってくるのではないだろうか。

いや、そんな世界が必ず来て欲しいと思った。(松尾)

芹澤孝悦

PLANTIO,INC

共同創業者/CEO

霞ヶ関ばたけへのメッセージ

人類史上まれにみるCOVID-19といういわゆる”コロナ渦”での初のオンライン開催。行政や民間、生産者や消費者といった様々な方が集まると伺っておりましたのでとても楽しみにしておりました。

今回、このCOVID-19の影響もあり、食へ対するみなさんの意識・解像度が上がって来たと思います。実際COVID-19をきっかけに野菜栽培をし始めた方がたくさんいらっしゃいます。

日本でもやっとそのような兆しが見られましたが、海外ではもう15年以上も前から”アーバンファーミング”という文脈で民主的な野菜栽培が活発に行われています。

世界の1/3の食が廃棄される中、一方で飢餓に飢え苦しむ方々は8億人を越えています。その根本原因は「生産」と「消費」が乖離していること。

世界のアーバンファーミングは、その「生産」と「消費」の一致させた”地産地消”をすることで食の安心・安全の担保と、必要なものを必要な分だけ必要な時に調達することで環境負荷の低い栽培を実現しています。

・過剰に生産しない(フードロスをしない)
・長距離輸送をしない(フードマイレージを削減)
・農薬を使いすぎない(土壌保全、健康に対する安心・安全)
・燃料を使いすぎない(Co2排出量の削減)

SDGsが叫ばれる中、具体的なアクションとして、世界ではアーバンファーミングが急拡大し、旧来の効率重視の中央集約的な概念から民主主導でアースコンシャスな流れへ変貌しています。

ぜひ、日本でもそのようなアクションが広がっていくといいなと思い、わたしたちはこれからも活動を続けていきます。

この度は素敵な機会をいただきましてありがとうございました。