石川 凜
食農ベンチャー/パラレルワーカー
1996年宮城県仙台市生まれ。幼少期から農業に親しみ、東日本大震災直後の食料難をきっかけに世界の食料問題の解決を志す。
京都大学農学部食料・環境経済学科在学中、アメリカに1年間留学しSustainable Agricultureを専攻。
卒業論文は「CSA農家の矛盾とジレンマ:日本とアメリカ・ケンタッキー州のCSA比較」
現在新卒1年目で、食農ベンチャーである「坂ノ途中」と「ポケットマルシェ」、「クックパッド」3社で複業中。
関連する霞ヶ関ばたけ:
CSAを日本で広げるためにできること(ゲスト:河北新報社 門田一徳さん)
※2020年1月15日開催
Study日米CSAの課題から見えた、これからの自律分散型フードシステム
Comment- 勉強会を終えて -
2020年最初の霞ヶ関ばたけのゲストを誰にするのか、実は一人で結構悩んでいた。聞いてみたい人はたくさんいるのだけれど、今自分は本当にどんなことを知りたいのか、どんな人と一緒に深めていきたいのか、そんなことをしばらく自問自答していた。
凛さんとの出会いは、2019年の年末、門田さんをゲストに迎えた霞ヶ関ばたけにおいてだった。彼女のことは友人を介して紹介してもらっていて、ブログなどは読んでいたのだけれど、初めて会ったときに受けとった彼女の優しくて強いエネルギーに惹かれた。若干23歳の彼女のみえる世界から学び、2020年をスタートしたいと思ってオファーをした。
彼女はこれまでの学びや経験をきちんと整理して、対話の土壌をつくってくれた。CSAの生産者、消費者それぞれの課題、そしてどんなシステムが望ましいか。話の後、わたしはますますCSAに惹かれた。別にCSAでなくても良い。それでもCSAをキーワードに生産者と消費者が直接出会い、食べものを通じて、食べもの以上の価値を交換し合える世界をつくっていきたくなっているのだ。(松尾)
石川 凜
食農ベンチャー/パラレルワーカー
霞ヶ関ばたけへのメッセージ
私がいつもCSAの議論でフラストレーションを感じていたのは、理想論で終わってしまい実際に行動する人が少ないこと。そして、CSAの課題を直視し、そこを乗り越えていくための議論をする人があまりにも少ないことでした。
霞ヶ関ばたけの勉強会では、参加者のみなさんの知見を持ち寄ることで、今後のCSAやその思想の広がりの可能性について地に足のついたお話ができて嬉しかったです。
多様な方々が主体的に集い、一緒に食や農林水産業について考えていける、そんな霞ヶ関ばたけの場はとても貴重だと感じました。
今後も霞ヶ関ばたけを通じて多くの意思を持った人々が集い、ポジティブな動きがうまれていくことを願っています。