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2024/10/26

第207回霞ヶ関ばたけのお知らせ

こんにちは。霞ヶ関ばたけの望月です。


2024
11月 第207回霞ヶ関ばたけは、澁川祐子さんをゲストにお招きします。


澁川さんは、食や工芸を中心とした執筆を行うフリーライター、編集者として活動されている方です。

20244月に出版された『味なニッポン戦後史』(インターナショナル新書)は基本五味(うま味、塩味、甘味、酸味、苦味)、辛味、第六の味覚として注目される脂肪味7つの味に視点を置き、日本の戦後を食の切り口で読み解く内容となっています。

食文化や食の流行についても様々書かれており、私はあまりに面白く、一気に読破してしまいました。

中でも印象に残ったのは、「味の素」から読み解く日本人のうま味に対する思い入れ、「バターVS.マーガリン」の構図から始まった食の善悪二元論、チョコレートやビールに現れる、現代の「苦味嗜好」など、人が日々食するものを、自分の内なる欲望だけで選んでいるのではなく、外部的要因が大きく手伝って、むしろ自分は選ばされているのではないか?という点です。


また、近年は、「健康に良いかどうか」というのも選択の上で一つ大きな判断基準になっているのではないでしょうか。

一方で、「罪の味」などと表されるように、体に悪い(とされるもの)がより一層美味しく感じるといった人間らしい心理も興味深く感じました。

そして、人が美味しいと感じるものは決して同じではなく年齢、健康状態、気候、習慣、文化、様々な要因で味の感じ方が変わるということもこの本を読んで改めて考えました。


今回は、澁川さんと一緒に、「おいしいとは何か」について考えていきたいと思います。


事前知識は不要ですが、『味なニッポン戦後史』(インターナショナル新書)を読んでからご参加されることを是非おすすめいたします。

『味なニッポン戦後史』(インターナショナル新書)の詳細は下記ご参照ください。

https://x.gd/zUqJJ

皆様のご参加をお待ちしています。


テーマ:おいしいとは何か?  「味なニッポン戦後史」から食のリテラシーについて考える。


ゲスト:澁川祐子(しぶかわ・ゆうこ)

ライター、編集者。1974年神奈川県生まれ。東京都立大学人文学部を卒業後、フリーのライターとして活動する傍ら、『民藝』(日本民藝協会)の編集に携わる。現在は食や工芸を中心に執筆。著書に『オムライスの秘密 メロンパンの謎 人気メニュー誕生ものがたり』(新潮文庫)、『味なニッポン戦後史』(インターナショナル新書)。編集に『スリップウェア』(誠文堂新光社)、山本教行著『暮らしを手づくりする 鳥取・岩井窯のうつわと日々』(スタンド・ブックス)、山本彩香著『にちにいまし ちょっといい明日をつくる琉球料理と沖縄の言葉』(文藝春秋)など。

『味なニッポン戦後史』(インターナショナル新書)

詳細:

日 程:20241116()

9:30~11:15


参加形式:以下の2種類のチケットをご用意しています。

・会場参加チケット 1200(定員30)

・アーカイブ視聴チケット 1000

会場:官民共創HUB

 東京都港区虎ノ門1丁目13 磯村ビル3階

 東京メトロ銀座線虎ノ門駅徒歩1


タイムライン

9:15~開場

9:30~霞ヶ関ばたけとは?

9:35~参加者の自己紹介

9:50~ゲストトーク(約30分)

10:20~参加者同士の対話・質疑応答

10:55~写真撮影/アンケート/次回案内

11:15~終了

タイムラインは変更/延長の可能性があります。

参加方法

Peatixからお申し込みをお願いします。

https://kasumigasekibatake-207.peatix.com


主催 霞ヶ関ばたけ

協力:官民共創HUB


霞ヶ関ばたけとは?

行政や民間、生産者や消費者といった異なる立場の人が集まり、食や農林水産業について対

話をしながら相互に学んでいくコミュニティです。

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