前田佳栄

日本総合研究所/創発戦略センター農業チーム 
コンサルタント

1992年富山県生まれ。カブ農家の出身で、夏休みなどに帰省し、農作業に汗を流している。
2017年東京大大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻修了。シロイヌナズナの硝酸トランスポーター遺伝子の発現制御機構の解析をテーマに研究を実施。
同年、(株)日本総合研究所入社、創発戦略センター農業チームに所属。醸造ぶどう栽培におけるスマート農業一貫体系の確立に関する実証、東南アジアにおける日本式農業の事業化可能性検討などのプロジェクトに従事。
2020年10月JRIレビュー論文「農業分野における地域単位での気候変動対策─急がれる品目転換による適応─」を発表。
レビュー論文:https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=37466
※PDFダウンロードから本文をご覧ください。

Study地域で考える気候変動×農業 ~『品目転換』という選択肢について~

Comment- 勉強会を終えて -

「気候変動と農業」は、とても気になっていたけれど、どこから考えたら良いのか分からず、横に置いてしまっていたテーマだった。

そんな中、今回は(株)日本総合研究所の前田さんをお招きし、2100年に向けた4つのシナリオ、そして、地域全体で、国全体でこの問題に取り組んでいく必要性を学ぶことができた。

「品目転換」という選択肢は、言葉以上に様々なハードルがあると思うけれど、気候変動という「変化」をポジティブにチャンスに変えていくこともまた重要ではないか、と感じた。
(松尾)

前田佳栄

日本総合研究所/創発戦略センター農業チーム

コンサルタント

霞ヶ関ばたけへのメッセージ

朝早くから多くの方々に集まっていただき、ありがとうごさいました。運営メンバーの皆さんも、このような温かい場を作っていただき、ありがとうございます。

気候変動の影響が大きくなる中で、これから先も農業を続けていくためには、変わっていく環境に合わせてポジティブに適応していくことが重要です。
皆さんにはそんなメッセージを受け止めていただき、それぞれの立場でこれから何ができるか、どのようなきっかけが必要かなど、活発な議論をいただきました。
「どのようにマインドチェンジするか」「スマート農業はデータが大事」「品目が変わっていくと日本の食文化はどうなるのか」といった感想やコメントは印象的で、実際に気候変動に向き合おうとすると、そうした一つ一つの問題を丁寧に考えていかなければならないと実感しています。
気候変動のような大きな課題にも目を背けずに考えられる人たちが集まる『霞が関ばたけ』はとても素敵な場所だと思いました。

環境が変わっても農業が続いている、この国で育った作物を食べている、そうした未来が実現するよう、引き続きこの課題に向き合っていきます。