佐久間輝仁

GAP・ITサポート合同会社 
代表

大学卒業後、大手ITベンダーにて金融システムの開発に従事した後、農業の世界へ転身。農産物流通でのシステム構築や農場へのIT支援を経て、日本GAP協会や指導機関にて長年、農業の安全基準と経営改善の普及に携わる。農林水産省の有識者検討会委員なども務め、現在はGAP・ITサポート代表として「農業に携わるすべての人を笑顔にする」をビジョンに活動。2026年9月には初心者向けの解説書『知識ゼロからのGAP入門』(家の光協会)を出版。IT技術とGAP(農業生産工程管理)を掛け合わせ、食の安全・環境保全・働きやすさを実現する「これからの時代の持続可能な農業」を分かりやすく伝えている。

Study持続可能な農業ってなんだろう? 〜GAPでつながる「作る人」と「食べる人」の笑顔の仕組み〜

Comment- 勉強会を終えて -

今回、特に印象に残ったのは、佐久間さんがGAPを「コミュニケーションツール」と表現されていたことだ。 農業では、食品安全や労働安全、環境保全など、日々さまざまな努力や工夫が重ねられている。しかし、生産者にとって、こうした取組が経営上のメリットにつながらなければ、継続することは難しい。一方、参加者の皆さんとの対話の中では、農産物を選ぶ上で、価格や見た目だけでなく、目に見えない努力も知りたいという思いが少なからずあることに気づいた。こうした生産者の努力の多くは言語化されておらず、消費者に十分に伝わっていない。GAPは、これまで見えにくかった取組を可視化し、生産者と消費者をつなぐツールになるのではないだろうか。
目指すべきは、持続可能な農業に向けて改善を重ねる生産者が増え、その志や努力が正当に評価され、選ばれる社会を実現することだと思う。その第一歩として、作る人、届ける人、食べる人、支える人がGAPへの理解を深め、生産者の取組や思いを知る機会が広がってほしい。生産者の努力が消費者に伝わり、選択や購買につながることで、持続可能な農業を支える好循環が生まれる。そんな社会の実現に向けて、これからも対話を重ねていきたい。(徳田)

佐久間輝仁

GAP・ITサポート合同会社

代表

霞ヶ関ばたけへのメッセージ

このたびは、第228回霞ヶ関ばたけでお話しする機会をいただき、ありがとうございました。農業やGAPへの関心が高い皆さまにご参加いただき、講演中も率直な質問や、それぞれの立場・経験からの発言が次々にあり、皆さまと一緒につくる時間になったと感じています。質問シートにも丁寧にご協力いただき、「持続可能な農業」をさまざまな視点から考える貴重な機会となりました。私自身も多くの気づきや宿題をいただきました。今回いただいた声を、今後のGAPの伝え方や活動に生かしていきたいと思います。
当日の質問シートの結果と、そこから見えてきたことも公開していますので、ぜひ以下のサイトからご覧ください。改めて、貴重な機会と温かな対話の場をありがとうございました。
https://gapit.jp/gap021/