池田浩明、原伸一、鳥越耕輔
パンラボ・株式会社原農場・株式会社鳥越ネットワーク
■ナビゲーター:池田浩明
パンの研究所「パンラボ」主宰。ブレッドギーク(パンオタク)。パンライター。NPO法人新麦コレクション理事長。 著書に『パンビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)など多数。連載、朝日新聞デジタル&W『このパンがすごい!』、料理通信『パンの道の駅メイキングオブ』など多数。そのほか、小麦粉の販売、雑誌のパン特集の監修、TV・ラジオ出演、ベーカリーや企業の監修・リサーチ、イベント主催など。
■ゲスト:原伸一
株式会社原農場 代表取締役
埼玉県坂戸市にて大規模農業を営む。池袋から電車で45分と関東近郊にありながら、小麦86ha、米37ha、大麦6haを栽培。主力は国産小麦「ハナマンテン」。
■ゲスト:鳥越耕輔
株式会社鳥越ネットワーク 代表取締役
1975年に先代が就農した農地を引き継ぎ、2017年9月1日に株式会社鳥越ネットワークを設立。
福岡県北部の中山間地域、赤村を中心に有機JAS認証の農地でトマト、セロリを中心に穀物なども栽培。
近年、近隣の耕作放棄地(荒廃農地)で小麦栽培に取り組んでおり、現在は小規模な農地も含めて約400か所で展開している。経営理念は「農業でたのしい未来を紡ぐ」。
Studyパン小麦栽培と地域 〜関東平野と福岡中山間地での挑戦〜
Comment- 勉強会を終えて -
日本の小麦自給率は18%と、池田さん曰く伸びしろのある作物だ。
しかし実は麦と日本の農業の歴史は長く、すいとんやうどんに向く中力粉をメインに古くから栽培がされてきた。
品種改良や技術、農業機器の発達、そして何より小麦に関わる人々の努力によって、近年はパンに向く強力小麦も多く栽培されるようになっている。そうした変遷の裏側に、耕作放棄地、生産コスト、治水など多くの課題があることを伺い、正直落ち込んだし頭を抱えてしまった。
けれどそれと同時に、想いと誇りを持って挑み続けるお三方の話をリアルタイムに聞ける責任と使命も感じた。
日本小麦とパンをめぐる話はまだまだ始まったばかり。
皆が笑顔でおいしいパンを囲めるよう、今できること、そして目指したい未来に向かって私たちはどうすれば良いのか、問い続け、行動していきたい。(望月)

池田浩明、原伸一、鳥越耕輔
パンラボ・株式会社原農場・株式会社鳥越ネットワーク
霞ヶ関ばたけへのメッセージ
本日はありがとうございました。
運営のみなさま、参加者のみなさまの真剣さ、あたたかさにたいへん感銘を受けました。
グラフィックレコーディング、短時間にこれだけのものをまとめていただき、たいへんすばらしいですね。
これからもいただいたご縁を通じて、微力ながら国産小麦の普及に努めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(池田)
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「誰かのせい、国のせい、時代のせい。他人を叩き、批判して、文句を言ってなにが変わる?
ルールをつくってる奴らはな、この状況がおいしいからこういう仕組みにしてんだ。自分は関係ねぇからなんて言ってたら、一生騙されて高い金払わせ続けられるぞ。なぜ社会はこうなってるのか、だれがどんな意図でこの仕組みをつくったのか。
本質を見抜き、自分なりの答えを出し力をつけろ。
その時初めて、馬車馬は人間になれる。
そのためには勉強するしかねぇんだ。
勉強ってのはな、この国で許された唯一の平等なんだ。
〜略〜
いいか、搾取されるだけの人間になりたくなければ、不満ばかり言う人生を送りたくなければ、お前ら勉強しろ!」
こんな一節が ドラマ「ドラゴン桜」にあります。
このように、希望を持って学び、行動し続けることで、未来をより良く変えていける可能性があると思っています。
霞ヶ関ばたけでは皆さんと議論し、私自身も学ぶきっかけになりました。これからも前向きに議論していきたいですね。(原)
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本日は、本当にありがとうございました。
まず、自分の愚痴ばかりになってしまい、本当にすいませんでした。農水省関係の方々に、地方の中山間地域の現状を知って頂きたいという思いから、つい言い過ぎた事を反省してます。
中山間地域の現状を是非、農水省の関係の方々に広めて頂きたいと思っております。そして、中山間地域の農業が少しでもやり易くなって、日本の農業、小麦栽培が広がっていく事を、赤村の中山間地域より願っております。この様な場を与えてくださった、池田さん、そして、霞ヶ関畑のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。又、皆さんに会える日を楽しみにしております。(鳥越)

